ヤマボウシはハナミズキの仲間で、
6月ごろに4弁の十字状の清楚な白い花(総苞)を木一面につけるのが特徴。
ヤマボウシの白い大きな花弁に見えているのは、実は総苞片。
薄い緑の小花が30ヶ程集まって球状に咲き、
それを囲むように4枚の総苞片がついている。
ヤマボウシは、ほとんど剪定しなくても、自然に樹形が整うので、
ローメンテナンスでも美しい姿を楽しむことができる。
秋には葉の紅葉も楽しめる。
山採り品のヤマボウシは樹形が美しいが、
植え付け後に弱りやすいので、避けるようにするのが無難。
ヤマボウシの品種のひとつである「ミルキーウェイ」は、
株立ちにはなりにくいが、木の小さなうちからたくさんの花をつけ、
暖地でも弱りにくいので育てやすくおすすめ。
植え付け時期:ヤマボウシの植え付けや植え替えの適期は、落葉期の2月中旬〜3月、
もしくは11月下旬〜12月で厳寒期はできれば避けるようにする。
植え付け方:水はけを考え、やや山高に植え付け、
根を乾燥させないように株元を敷きワラや腐葉土で覆うようにする。
植え付け場所:西日の当る場所は避け、明るい半日陰に植えるとよい。
剪定やお手入れ:ヤマボウシは特に剪定せずに放任しても、
自然に美しい樹形を保つのでメンテナンスが楽。
高さを低く抑える場合、目的の高さの位置で枝を切り落とすが、
車枝(幹や太枝の1カ所から数本の枝が放射状に出ている箇所)の
すぐ上の部分で切るようにする。
枝張りをおさえる場合も必ず枝分かれしている付け根から切るようにする。
剪定する場合も、できるだけ自然樹形に近い形にすることがコツ。
もし、枝分かれしている場所ではなく、
枝の中途の位置で切ってしまうと自然樹形を大きく損なうことになる。
生長はやや早めなので、コンテナなどで栽培する際は、
高さを決めて切り詰めるようにする。