春に咲く球根花で一番人気と言えば、
やはりチューリップでしょう。
一つの花の開花期間は桜のように短いのですが、
それでも人々の目を惹きつけます。
チューリップの栽培は非常に簡単で、秋に球根を埋めておけば、
特に手をかけなくても春にはちゃんと花を咲かせてくれるので、
手軽に庭で楽しむことが出来ます。
チューリップは実に多くの系統と品種があり、
品種によって、草丈、花の大きさ、開花時期が異なります。
小さな庭でチューリップを咲かせるためには、
特に品種選びに気を使うようにしたいものです。
まず球根を買いに出かける前に、
いつ頃どんな色の花を咲かせたいのかを
決めておくことをおすすめします。
まずは庭に欲しい花の色数を絞り込み、
一緒に植えるパンジーなどとの色合わせを考えながら、
できるだけシンプルに決めるようにします。
次に開花時期をチェックします。
何種類かのチューリップを組み合わせるときには、
同じ系統のものを選ぶようにすると失敗が少なくなります。
チューリップの開花後は葉を残して花柄を摘み取り、
葉が枯れてきたら雨に充てないうちに掘り上げ、
陰干しして秋まで涼しい場所で保管するようにします。
ただし、太平洋岸では夏の湿気で腐りやすいので、
一年ごとに更新する方が手間は省けます。
植える時期:チューリップの植え付け時期は10〜12月が適期です。
地植えの場合は土壌の変化が穏やかなので、
遅植えや早植えが可能です。
植え方:チューリップの開花には冬の寒さが必要ですので、
雪の降らない温暖な地域では、球根を購入後、
4〜6週間ほど冷蔵庫に保存すると、花が咲きやすくなります。
チューリップの球根を植える際の深さは、
球根が隠れる程度を目安にします。
ただし、庭植えの場合と違い、コンテナの場合、
小さく分球してしまうので、翌年の花は期待できません。
剪定やお手入れ:チューリップの球根を再利用するなら、
花がしおれてきたら雌しべの部分を切ってしまうようにする。
まず、地上部が枯れるまで待って球根を掘り上げ、
分球した小球たちを分け、風通しのいい日陰に秋まで保存します。
そして秋になったら、それらを昨年同様にコンテナに植えて育て、
また翌年地上部が枯れる頃に掘り上げます。
注意する病気や害虫:春になり、暖かくなるとアブラムシが発生します。
モザイク・ウイルスを感染させますので、
オルトランを地面に撒いて防除してください。
ウイルスに感染した花は、引き抜いて処分するようにします。