テイカカズラは日本の山野に自生するつる性の花木で、
茎はつる状で細長く伸びそのままでは直立することはできないが、
茎のところどころから「気根」という根を出し、
それを他の木の幹や岩、フェンスなどにくっつけてはい登る。
            
テイカカズラはで6月に白い小花を群生させる。
            
開いた花は、花びらごとにやや角度が付いて回旋し、
船のスクリューのような形になるのが特徴。
            
            
白の桃色の混じる「ハツユキカズラ」は生育は遅いが、
非常に美しく、グランドカバーとして使うことができる。 
            
黄色や茶色の混じる「ゴシキテイカ」は、
丈夫でラティスなどに這わせて緑のスクリーンを作ることもできる。
            
            
伸びすぎたテイカカズラのつるは、ときどき切り戻すようにする。
 
	      
            
            
            植える時期:テイカカズラの植え付けや植え替えの時期は、
5〜9月の気温が高い時期が適期。
            
            
            
植え方:植え付けの際に、乾きやすいところでは
堆肥や腐葉土を土にたっぷり混ぜ込んでおき、
できるだけ水もちの良い湿潤な土にする。
            
テイカカズラは自生地では岩の隙間に根を食い込ませて、
生長していくくらい強靱な性質で、一度根付くとかなり強い。
            
地植えのものを掘り上げて他の場所に移す場合、
主要な枝を残して後の枝葉は、
すべて切り詰めるくらいの勢いで短くした方がよい。
根が粗い割に枝葉がよく茂るので、枝葉をそのままで移植すると、
水分が出てしまい、根付かず失敗してしますことが多いので注意。
            
            
            
植える場所:テイカカズラは一日中よく日が当たる場所よりも、
半日陰の場所でよく育つ。
            
山野では沢や滝の近くで水しぶきがかかる岩肌などに自生していることが多い。
そのため、湿潤を好むが常に水がたまってじめじめしているような環境を嫌う。
            
            
            
剪定やお手入れ:テイカカズラの剪定は、決めた形に仕立てるつもりがなければ、
ほとんど必要なく、飛び出た余分な茎を切り落とす程度でかまわない。
            
また、放任でも茎が比較的細めなので、
茎同士が絡まっても圧迫感や雑多な感じも少なくてすむ。
            
フェンスやポールの高い位置まで絡ませる場合は、
株元から出る枝を1〜2本に絞り、
その枝をメインとして太く育てていくと良い。