【花木一覧】

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カイドウの概略
カイドウ 海棠

バラ科リンゴ属 落葉広葉樹 低木




【別名】 スイシカイドウ (垂糸海棠)

【購入時の目安サイズ】 1.5m

【購入時の目安価格】 苗木@1,500円、成木@6,000円

【将来的なサイズ】 幅:2m、 高さ:3m

【花期】 4〜5月

【開花日数】 10日間

【果実期】 なし

【原産地】 中国

【適地】 九州〜東北

【土壌条件】 乾燥を避ける

カイドウの特徴



カイドウは日本でも中国でも
花の美しさに定評があり、
古典文学にもしばしば登場しています。

とくに有名なのは、唐の玄宗皇帝が
楊貴妃の酒に酔って眠るなまめかしい姿を
「これ海棠の眠り…・」と読んだ
詩文の一節がよく知られ、日本にも
与謝野蕪村の「海棠や白粉に紅の
あやまてる」という名句があります。


楊貴妃のような美人にたとえられるように、
濃桃色の花はサクラやリンゴの花に
似て美しさ満点です。

半八重の花が多く、4〜5月ごろ
木の枝一面に咲き、周囲の新緑に
映えてたいへん魅力的です。


カイドウの枝は紫色で、少しとげがあります。

葉は有柄で互生し、卵形ないし長楕円形です。
葉の長さは4〜8cmで質が堅いのが特徴。

カイドウは短い枝の先に、散形状に花をつけます。
花柄の長さは3〜6cm。


日本のハナカイドウは、花径2cmぐらいで、
花後に直径5〜8mmぐらいの
小さな実がなります。

その仲間で、中国に多いミカイドウ
(ナガサキカイドウ)は、花柄がやや短いのですが
直径15〜20mmぐらいの実がついて、
食用になります。


カイドウの主な楽しみ方は下記の3つです。

@芝庭の花木
テラスの前などに植えて楽しみます。

A鉢植え
小さな鉢植えにお仕立てられます。

B花壇
低く仕立てて、花壇に植えて楽しめます。



作業・お手入れアドバイス



植え付け時期:
カイドウの植え付けや植え替えは、
1〜3月、10月〜12月が適期です。


植え方:
カイドウの苗木は根ぎわの
側芽を整理して植えます。

植え穴は浅くして植え、根ぎわまで
土をかけて植えるようにします。


カイドウは乾燥を嫌うので、
有機質に富んだ肥料を元肥えとして、
たっぷり植えます。

夏場は水やりを忘れないようにします。


植える場所:
カイドウは日当たりの悪い場所で
育てると花が咲きませんので、
一日中、日が当たる場所に植えるようにします。

冬の寒さには強いので、
特に防寒を行う必要はありません。


剪定やお手入れ:
カイドウは植えて数年は主幹を伸ばしますが、
木はあまり大きくしないで、
樹高2〜2.5mぐらいに抑え、
樹形をそのまま維持しながら、
毎年開花させて楽しみます。


カイドウは徒長枝が出やすいので、
適宜剪定して、ふところ枝が
密生しないようにします。


注意する病害虫:
カイドウの葉に橙色の斑点が出る
赤星病に気をつけ、発見したら、
ダイセン水和剤で駆除します。

カイドウの系統と主な品種
ハナヤエカイドウ (花八重海棠)
八重咲きで、花の重なりが豊か。


シダレカイドウ (枝垂海棠)
枝垂れ性の海棠で品がある。

ウケザキカイドウ (ベニリンゴ)
花が上向きに咲くカイドウで、
鉢植え用に人気がある。

ミツバカイドウ (三つ葉海棠)
「ズミ」ともいい、桃色のばかしが
入る花が野性的で美しい。













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