パンジーは植栽も豊富な冬〜春の花壇の主役の草花です。
大輪系の品種は寒い時は花数が少ないのが特徴です。
小輪のビオラは可憐な印象を与えます。
春には花で株が埋まり、一面鮮やかな花を咲かせ、
庭を一気に華やかに演出してくれます。
パンジーは春花壇をはじめ、プランター、鉢植え、ハンギング、
寄せ植えなど用途も多く、育てやすいので重宝する。
パンジーは肥えた土を好むので培養土と肥料を多めに混ぜて植え、
2か月ごとに追肥を与えるようにします。
春遅くまでパンジーの花を楽しみたい場合には、
植え付け間隔を広めにとるようにします。
苗を購入する際には、11月以降に、
がっしりとした苗を買い求めるようにします。
植える時期:パンジーの植え付けや植え替えの時期は、
霜が降りる前の10月頃が適期です。
寒さがくるまでに充分に根を張らしておくようにすると、
暖かくなったときの生育がよく、花も長期間楽しめます。
パンジーは1年草で、6月頃には枯れてしまうので、
植え替えの必要はありません。
植え方:パンジーを植え付けようとしてポットから抜いたら、
白い根がびっしりと土を囲むように張っていることが良くありますが、
このような苗は、底の部分の根をべりべりと剥がして、
側面の根も軽くほぐしてから植え付けると、
新しい根が伸びやすくなり根張りが良くなります。
パンジーは根が乾きやすいので、
作業は手早く行いすぐに植え付けるようにします。
植える場所: パンジーは非常に日光を好みますので、
よく日光の当てる場所で育てるようにします。
パンジーは日照不足だと花つきが悪くなったり、
茎がひょろひょろに育ってしまいます。
パンジーは寒さには強いので、特別に防寒を行う必要はないが、
ベランダの寒風が直接当たるような場所では、
葉が紫色っぽく変色してしまうこともあるので注意が必要。
逆に高温多湿に弱いので、9月頃に苗を買い求めた苗は、
できるだけ涼しい場所で育てるようにする必要があります。
苗は涼しくなる10月頃に買うのがベスト。
剪定やお手入れ:パンジーは花が枯れたあと放っておくと実ができます。
実ができるとそこに栄養がとられてしまいますので、
長く花を楽しむためにはかれた花はこまめに摘み取り、
いつも株がきれいな状態を保つようにする必要があります。
枯れた花びらをとるのではなく、花茎の根元から
ハサミで切るか、指で軽くひねるように花茎ごととるようにします。
パンジーは切り戻しをしても、横から芽が伸びないので、
茎が間延びしてしまっても、他の草花のように切り戻しは行えない。