カクレミノは耐陰性の非常に強い肉厚で照り葉の中高木。
木は株立ち状のものが多く、
葉が全体に密生せず幹と葉のバランスがいいので
植えた時から眺めが決めやすく使い勝手が良い。
家の北側の朱木のほか、雑木風にも使うことができる。
大きなものは活着しにくいので、
高さ1.5mまでの地ぎわから幹が多く出ているものを選ぶとよい。
カクレミノは生育もゆっくりなため、ほとんど管理に手間がかからず便利。
若木のころは葉に深い切れ込みがあるが、
木が成長して成木になると切れ込みのない葉が出てくるようになり、
老木になると古い葉が秋に紅葉することもあり、
成長とともに葉の変化を楽しむことができる。
植え付け時期:カクレミノの植え付けや植え替えは、
気温が十分に上がった4〜5月、9月〜10月が適期。
植え付け場所:カクレミノは適度な湿り気のある土壌で、
腐葉土などの腐植質のたっぷり入った
栄養たっぷりの用土が適しており、日陰でよく育つ。
カクレミノは日のよく当たる場所でも問題くそだつが、
強い直射日光下では葉や幹が焼けて傷んでしまうことがある。
土壌がひどく乾燥する場所や、やせ地は適さず冬の乾いた風を嫌うので注意。
剪定やお手入れ:剪定の適期は春〜夏にかけてで、
芽が若くて弱いときには、寒さに当たると傷んで
生長が止まってしまうことがあるので、秋遅くには控えるようにする。
カクレミノの大きさを制限する必要のある場合には、
数年に一度、枝の切り詰めを行う必要がある。
剪定の際は、芽を出す力が強く切ったすぐ下あたりから
新たな芽がでるので、好きな場所からきって問題ない。
細かい枝は風通しが悪くなる上に寒さで枯れやすので、
枝分かれした付け根から切り落とす。