ナツツバキは初夏に白い椿に似た花を咲かせる花木で、
繊細な姿は和風の家にも洋風の家にも似合うので
庭のシンボルツリーとして人気が高い。
茶花や切り花として楽しむ庭木としても人気で、
「利休七選花」のひとつとして珍重されています。
ナツツバキの幼木の樹皮は黒っぽい赤褐色だが、
生長に従いまだら状にはげてきて、
齢を重ねた成木はなめらかな灰褐色の樹皮となり、
樹皮自体を楽しむこともできる。
最近は一本の幹をすらっと仕立てた自然樹形以外にも、
草丈をある程度抑えてボリュームを出すことができる、
株立ち仕立ても非常に人気がある。
ナツツバキの他に、花や葉が小ぶりなヒメシャラも同様に人気がある。
ナツツバキは夏の日差しでは花や消してしまうので、
西日の当る場所は避けるようにする必要があります。
また、水はけと水持ちの良い場所に植えるのも重要です。
植え付け時期:ナツツバキの植え付けや植え替えの適期は2月〜4月、10月〜12月です。
地植の場合、一度植え付けてしまえば植え替える必要はない。
鉢植えの場合、根づまりを起こして生長が遅くなってしまうので、
2〜3年に1回、植え替えをするようにする。
鉢から抜いた株は古い土を1/3ほど落として、
古い根を少し切り詰めて新しい用土で植える。
植え付け場所:ナツツバキは日当たりのよい場所を好むが、半日陰の場所でも充分育つ。
しかし、1日中日の当たらない暗い場所は花付きが悪くなるので適さない。
ナツツバキは乾燥に弱いので、株元に直射日光が当たる場合は、
敷きワラや腐葉土などで覆ってあげるようにするとよい。
また、葉質が薄く、強い日差しに長時間されされると、
葉先から枯れ込みやすいので、西日の当たる場所は避けるようにする。
剪定やお手入れ:ナツツバキの生長は遅いので、剪定はせずに株立ち状に、
自然樹形で伸ばすようにするのがおすすめです。
単幹のものは、まだ木が若いうちであれば根元で切り戻し、
株立ち状に仕立て直すことが可能です。
ナツツバキの剪定の際は、株立ちの根元部分の葉や枝を切ってやると
すっきりと涼しげな印象になります。