カシワバアジサイは初夏に白い大きな穂をつける北米原産のアジサイで、
葉に柏に似ているのでこの名前となっている。
カシワバアジサイは明るい半日陰を好む。
日向では夏に葉やけするが、
それほど生育には支障がないので、あまり気にしなくてもよい。
水はけ、水持ちの良い土を好む。
カシワバアジサイの中でも八重咲きの品種は特に美しく、
開花時期は長いので花を長く楽しむことができる。
暗すぎる場所では茎が軟弱になり、
花穂が地面に垂れてしまうので支柱を立てる必要がある。
植え付け時期:カシワバアジサイの植え付けや植え替えは
基本的に休眠期の冬に行う。
寒冷地ではできるだけ寒さを避け、3〜4月に行うとよい。
植え付け場所:カシワバアジサイは梅雨の時期に咲くので湿気を好みそうだが、
実は水はけのよさと日当たりのよい場所での生育を好む。
半日陰にも向くが乾燥には弱いので、乾きすぎない場所に植えるように。
植え付け方:カシワバアジサイがなんとなく濁ったような花色になってしまう時には、
青花種はミョウバンで酸性土にし、桃色花は苦土石灰を混ぜて
アルカリ性にすると花色が良くなる。
逆にすると色の美しさを損なってしまうので注意。
土壌に混ぜて酸度が異なるようにすれば、
同種であっても違う色の花を楽しむことができる。
剪定やお手入れ:カシワバアジサイの形は自然に整うので、
広い庭であれば、自然に任せて放任でOK。
低く仕立てたい場合には、剪定を花の終わった後に行うとよい。
大きくなりすぎた場合には、翌年の花を諦め、強く切り戻すこと。