春の満開となると葉が見えないほど色とりどりの花が咲き、
庭を彩り、垣根としても使えるので庭植えとして重宝されるツツジ。
ツツジは庭の植木や植え込みの定番ともいえる花木です。
ツツジは植えた時から葉にボリュームがあり刈り込みもできるので、
最初から庭の完成度をあげたい場合に向く。
刈り込みに強く、枝葉が密に生えていることから、
玉仕立てや垣根など、さまざまな形に仕立てることができる。
ポピュラーなのは常緑で花の大きなヒラドツツジや、
多花性のクルメツツジなど。
落葉性のレンゲツツジやミツバツツジは、
自然な趣を楽しむのによいが、根が十分でないものが
売られていることが多いので注意した方が良い。
シャクナゲとの交配種である「春一番」もおすすめ。
植え付け方:ツツジ類は、花形も花色も豊富なうえ、常緑性と落葉性があるので
混植して冬の庭にも趣を添えるとよい。
ツツジの仲間はほかの庭木と異なり、酸性土壌を好むのも特徴の一つ。
剪定やお手入れ:ツツジは寄せ植えや生け垣、刈り込みなど
さまざまな形で楽しむことができる。
幼木のうちは放任して大きく育て、仕立てる場合には、
花後から7月中旬に形を整えるようにするとよい。
常緑性のツツジは半球形に仕立て、落葉性のツツジは立ち性ぎみに、
自然形を作っていくのが一般的。
常緑性ツツジの場合、枝が横に広がり、放っておくと樹形が乱れるので
毎年、花が終わってすぐの時期に刈り込みによって姿を整える必要がる。
花芽の分化が早いものは7月中旬から始まるので、
そのころに刈り込むと翌年は花が咲かない株になってしまう。
落葉性のツツジの場合、枝が斜上して自然に樹形が整っていくものが多く、
庭のスペースに合わせた剪定が必要となる。
剪定の時期は、花後でも落葉中でもよいが、必ず枝分かれの部分で切り詰めること。
枝の中間で切ると、枯れ込むことがあるので注意が必要。
剪定の際には、株元から発生するヤゴなども切り除いておく。