サザンカの仲間で、初頭から春先まで清楚な花を咲かせ
庭にうるおいを与えてくれるので人気のある寒つばき。
日本を代表するか僕のツバキは、今では世界各地で栽培されている。
ツバキの名を持つが、どちらかといえばサザンカに近い。
樹高は低めにまとまるので、生垣などに用いられる。
刈り込みに耐えるので、生垣や庭木の植え込みに好まれる。
自然交配や人工交配などによって、
多くの品種が作り出されていてそれぞれ咲く時期も違う。
元となった原種は日本に自生するヤブツバキとユキツバキと言われる。
冬の間咲き続けるのは、同じ花形で背の高くなる
タチカンツバキ(生垣向き)とカンツバキのみ。
カンツバキは濃桃の半八重咲種。
植え付け時期:カンツバキの植え付けや植え替えは3月〜5月、9月〜10月が適期。
鉢植えは根づまりを起こすと花付きが悪くなりますので、
2〜3年に1度植え替えするようにするとよい。
植え付け場所:カンツバキは基本的に日当たりのよい暖かい場所でよく育つ。
やせ地や乾燥する場所では、つぼみが落ちてしまうのであまり適さない。
半日陰でも育つが花付きは悪くなってしまう。
ツバキは腐植質の多い土を好むが、
肥料が多すぎると障害が出るので注意。
剪定やお手入れ:カンツバキはほぼ放任状態でもある程度樹形がまとまるので、
ヘタに枝を切るよりも花付きがよいこともある。
新しく伸びた枝の先端に花芽を付ける性質があるので、
放っておくと花の咲く位置が年毎に少しずつ高くなる。
特に問題なければ突出して伸び出た枝を樹形に合わせて切り詰める程度で充分。
庭のスペースの関係などでコンパクトにまとめたい場合は、
新芽が動き出す3〜4月に枝の切り戻しをおこなう。
花が咲いた枝は葉を3〜4枚残して切り詰め、
次に木の内側に向かって伸びる枝(ふところ枝)を付け根から切り落とす。
ツバキは生長が遅いので、管理は非常に楽。
樹形は横張り性のため、刈り込みや根締めに向いている。
注意する病気:5月と8月の前後に発生するチャドクガの幼虫を放っておくと、
葉が食害を受けてしまうので対策が必要。
卵での状態や孵化直後に一か所に固まっているところを、
枝葉ごと切り取り、焼却をします。
チャドクガに触れるとかぶれてしまうので、
手入れの際には十分注意してください。