日本の園芸品店でセイヨウアジサイの名前で売られているものは、
もともとは日本からヨーロッパに持ち込まれた品種が、
ヨーロッパで育成され、里帰りしたもの。
もともとは日本に自生していたガクアジサイが
その原種と考えられている。
アジサイは交配が盛んに行われ、現在では世界中で
1000種類を超える園芸品種が作られているとか。
紫陽花の花色は基本的には美しい青紫だが、
土壌の酸性度が強いと青が強くなり、アルカリ性が強いと赤みが強くなる。
アジサイは小花が固まって咲いているように見えるが、
本当の花は中心の部分だけで、花びらに見えるのは実はガク片。
植え付け場所:アジサイは梅雨の時期に咲くので湿気を好みそうだが、
実は水はけのよさと日当たりのよい場所での生育を好む。
半日陰にも向くが乾燥には弱いので、乾きすぎない場所に植えるように。
アジサイは丈夫で害虫被害もほとんどないので、
手間がかからないが、西日と寒風を嫌うので注意が必要。
植え付け方:アジサイは寒さに対しては比較的耐寒性があるが、
冬には花芽が凍害を受ける心配があるので、
冷たい北風が当たらないように冬は風除けをするとよい。
アジサイがなんとなく濁ったような花色になってしまう時には、
青花種はミョウバンで酸性土にし、桃色花は苦土石灰を混ぜて
アルカリ性にすると花色が良くなる。
逆にすると色の美しさを損なってしまうので注意。
土壌に混ぜて酸度が異なるようにすれば、
同種であっても違う色の花を楽しむことができる。
剪定やお手入れ:アジサイの形は自然に整うので広い庭であれば、自然に任せて放任でOK。
低く仕立てたい場合には、剪定を花の終わった後に行うとよい。
大きくなりすぎた場合には、翌年の花を諦め、強く切り戻すこと。