カモマイル
キク科 一年草
【学名】 Matricaria
Recutita
【別名】 ジャーマンカモマイル、カミツレ、カモミール
【将来的なサイズ】 高さ:60cm 幅:50cm
【花期】 4〜6月
【原産地】 ヨーロッパ〜西アジア
【耐寒性】 あり
【利用部分】 花
【利用方法】 ハーブティー、ヘルスケア、料理、園芸、染色、切り花
【効能】 消化促進、鎮静作用、発汗作用、解熱作用、消炎作用
抗アレルギー効果、通経作用、風邪の症状の緩和
【注意点】 妊娠中の服用は控える
カモマイルにはリンゴに似た甘くさわやかな香りがあり、そのハーブティーは、 有名なイギリスの絵本のピーターラビットの作中で
お母さんがピーターに飲ませているほど、
ヨーロッパでは古くから親しまれてきました。
カモマイルの茎は直立してよく分枝し、葉は羽状に細く裂けます。
カモミールの花は、茎の先端にかわいらしい白い花弁の花をつけます。
花の中心の黄色い部分が膨らみ、
花弁が下向きにそり返るころが収穫時期です。
カモマイルは一年草ですが、一度花をつけると、 こぼれ種で毎年のように新しい芽が出てきます。
【カモマイルの効能】
カモマイルのハーブティーは黄金色をして美しく、 消化促進や鎮静効果、発汗作用などがあります。
その他、発汗作用や保湿効果、解熱作用、抗アレルギー効果、消炎作用、
皮膚軟化効果、通経作用、風邪の症状の緩和に効果があります。
【カモマイルの利用法】
カモマイルの花は生のまま、または乾燥させてハーブティーやお菓子、 料理などに利用することができます。
その他、お風呂やフェイシャルスチーム、ヘアリンス、
染色などにも利用できます。
【ローマン・カモマイル】 学名: Chamaemelum
Nobile
別名: ローマン・カモミール、ローマカミツレ、イングリッシュ・カモマイル 科目: キク科カミツレモドキ属 多年草 草丈: 30〜60cm 開花時期: 6〜8月
利用部位: 花
耐寒性: 強
ローマンカモミールの茎は直立することもありますが、 大半は曲がりくねって斜めに伸びます。
ジャーマンとは香りがやや違い、葉にも芳香のある多年草であり、
花だけを乾燥させて用いますが、ハーブティーにすると苦みがあります。
花も少し大きめですが、花のつかないローン・カモマイル
(Chamaemelum Nobile "Treneague")という種類もあります。
【ダブルフラワー・カモマイル】 学名: Chamaemelum Nobile "Flore
Pleno" 別名: 八重咲きローマン・カモミール 開花時期: 5〜8月
利用部位: 全草
ダブルフラワー・カモミールは、八重咲きの白い花をつけますが、
種はつけず、株か地下茎で増えていきます。
全草にりんごに似た芳香があり、足で踏むといい香りがし、 踏めぱ踏むほど株は丈夫に育ちます。
【ダイヤーズ・カモマイル】 学名: Anthemis
Tinctoria 別名: コウヤカミツレ 科目: キク科アンセミス属 多年草 草丈: 50〜80cm 開花時期: 7〜8月
利用部位: 全草
耐寒性: 強
ダイヤーズ・カモミールは主に染色に用いる品種で、
芳香はないのが特徴といえます。
葉は幅があって平らで、縁には鋸歯があります。 茎は直立し、鮮やかな黄色の花をつけます。
染色や切り花、ドライフラワーなどに利用することができます。
春に種をまいても、その年に開花せず、翌年から開花するので、
秋まきがおすすめです。
カモマイルの種まきは、春まきは3月頃、秋まきは9〜10月ごろに行ないます。
秋まきにして越冬させた苗の方が、丈夫で多くの花を咲かせおすすめです。
カモマイルが生長して込み合った所は、 間引いて、風通しをよくするようにします。
カモマイルを育てるには、日当たりと風通し、 水はけがよい場所であれば、土は特に選びません。
植える時期:
カモマイルの種まきの時期は3〜4月、または9月が適期ですが、
丈夫な花を咲かせるためには秋まきにするのがおすすめです。
挿し木は4〜5月、9月が適期です。
植える場所:
カモマイルは日当たりと排水のよい場所に植えるようにします。
植え方:
カモマイルの種まきは箱や鉢に、筋まきかばらまきにして、
3〜5mm土をかけ、種が流れないよう下から吸水させるようにします。
本葉が5cmほどになったら定植します。
プランターへの定植なら、有機質か化成肥料を元肥にして、 左右交互に8〜10株程度を植えます。
地植えの場合には株間20cmほどで、 事前に堆肥をすき込んだ場所に植えます。
種を直まきにする場合には、充分散水した場所に種をまき、
発芽するまで不織布やビニールをかぶせ、発芽後に取りはずしてください。
収穫時期: カモマイルの収穫期は4〜6月です。
収穫方法:
カモマイルの花の収穫は、花の中央の黄色い部分がややふくらんで、
花びらが少し下に垂れてきたら、花だけを摘み取って使うようにします。
カモマイルの花を収穫するときは、茎をつけないように注意します。
収穫した花を乾燥保存する場合は、紙やざるなどに広げ、陰干しにします。
ハーブティーにする場合には、少し寝かせた方ががおいしくなるので、
密閉瓶に乾燥剤か脱酸素剤とともに詰めて、
3週間ほどおいておくとよいでしょう。
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