スギナ 杉菜
トクサ科トクサ属 多年草
【学名】 Equisetum
Arvense
【別名】 ホーステール、シリカ、ツクシ、ヅイナ
【将来的なサイズ】 高さ:30cm 幅:20cm
【花期】 3〜4月
【原産地】 中国、北米、ヨーロッパ北部
【耐寒性】 強い
【利用部分】 全草
【利用方法】 食用、ハーブティー、美容
【効能】 収斂作用、泌尿器の感染症
【注意点】 雑草化に注意
スギナは土手や道端などに生える多年草で、
浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂します。
雑草としてのスギナは、難防除のやっかいものです。
スギナはまず、胞子を持ったツクシを出してから、胞子を散らした後、
すぐ枯れ、同じ根茎からスギナを出し、栄養分を作り出して根に蓄えます。
スギナという名前の由来は、枝のつき方が小さなスギの木の様に見えるためで、 鱗片状の部分は葉が退化したものです。
ハーブとしてのスギナはミネラルの宝庫で、
ミネラルが豊富な野菜のほうれんそうと比較しても、
リン、カリウムは5倍、カルシウムは155倍、
マグネシウムは3倍などとなっております。
【スギナの効能】
スギナは収斂作用や泌尿器の感染症に効果があります。
その他、解熱作用や利尿作用、鎮咳作用、むくみの解消、 アトピー改善の効果なども認められています。
【スギナの利用法】
若いツクシはアク抜きをして吸いものなどの料理に、
スギナはハーブティーにしたり、フェイシャルスチームなどに利用します。
また、スギナの強力な生命力が頭皮の血行を良くし、
薄くなった髪の毛を改善する効果があると言われ、
多くの育毛剤の原料に使用されています。
スギナはとても繁殖力旺盛なので、花壇で栽培すると、
どんどん広がり庭中にはびこり、他の植物の場所まで侵出し、
生長を妨げるので、花壇での栽培はおすすめできません。
鉢に植えるか、地下まで囲いをするのがおすすめです。
花壇や畑の望まない場所に生えてきた場合には、 石灰窒素をまくと、ある程度繁殖を防ぐことができます。
【植える時期】 スギナの植え付けや植替えは2〜3月が適期になります。
【植える場所】 スギナは少し湿り気のある日当たりのよい場所に植えます。
【植え方】 繁殖力旺盛なので、花壇での栽培はおすすめできません。 鉢植えにするか、花壇の地下30cmほどまで囲いを作り、 周りへの繁殖を防ぐようにしてください。
【収穫時期】 スギナの収穫は開花時期の5〜7月が適期です。
【収穫方法】 スギナの収穫は、採取したスギナを日陰で乾燥し保存します。
収穫したスギナを薬草として利用する場合は、乾燥した5g程度のスギナを、
300cc程の水で、1/3程まで煮詰めてから煎じて飲みます。
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