ホップ
クワ科 つる性多年草 雌雄異種
【学名】 Humulus
Lupulus
【別名】 セイヨウカラハナソウ
【将来的なサイズ】 高さ:5m 幅:50cm
【花期】 7〜8月
【原産地】 アジア西
【耐寒性】 あり
【利用部分】 雌花(毬花)
【利用方法】 ハーブティー、クラフト、園芸
【効能】 鎮静作用、催眠効果
【注意点】 触ると皮膚炎を起こすこともある
ホップはビールに独特の香りと苦みに欠かすことのできないハーブです。
雌雄異株であり、雌株を栽培します。
葉は対生で、心臓形の掌状に3〜7つの大きな切れ込みがあり、
縁は鋸歯状になります。
雌株に黄緑色の球形の小さな花を多数つけ、
開花後に黄緑色をした毬花をつけます。
毬花は葉が松かさのように重なり、 葉の元にはルプリンと呼ばれる黄色い粉ができ、 ビールの苦みや風味づけに用いられます。
ホップは古くから利用されてきたハーブで、 古代、1世紀頃のローマでは、庭園の植物や野菜として 一般的に栽培されていたと言われています。
春にはわき芽が市場で売られ、アスパラガスと同じように食べていました。
しかし、8世紀ごろにはビールの殺菌剤や保存料、 風味付けとして全ヨーロッパに広がりました。
ホップを収穫した後、酸化すると香りが落ち、 異臭となりやすいため、収穫後は速やかに乾燥させて、 香りの変化に気をつける用にしてください。
ホップのつるはよく伸びるので、縁のカーテンに利用できますが、 全体にあるトゲに注意してください。
【ホップの効能】
ホップは薬用として鎮静効果や催眠作用などがあり、
植物性のエストロゲンも含まれ、利尿作用や芳香性苦味、
健胃作用があります。
【ホップの利用法】
ホップは不眠症の方向けに、ハーブティーやポプリ、
スリーピングピローの材料として利用できます。
つるごと取ってリースにも利用できます。
また、茶色の染色の染料としても用いられます。
ホップは生育旺盛なハーブですので、暖かい時期を通してとても生長します。
ホップはやや涼しい場所を好み、野生のものは沢際によく自生しています。
支柱やフェンス、アーチに絡ませて育てると見栄えよく庭を彩ることができます。
種子からの栽培も容易ですし、挿し木でも簡単に増やすことができます。
【植える時期】 ホップの植え付けは3〜4月が適期です。
【植える場所】 ホップは日当たりと排水性のよい場所に植えます。
【植え方】
ホップはほかの木や植物に絡みながら、6m以上にも生長しますので、
支柱やワイヤーを張り、つるを誘導して、ほかの植物を覆わないようにします。
【収穫時期】 ホップの収穫は、8〜9月にかけて行えます。
【収穫方法】
ホップの蔓の部分にはえている登はん毛は、トゲのように鋭いので、
手や顔、首筋などを傷つけることがあるのでご注意してください。
ホップは酸化すると香りが異臭となりやすいため、 収穫後は速やかに乾燥させて保存します。
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