ローズヒップ ROSE
HIP
バラ科 落葉低木
【学名】 Rosa
Canina
【利用部分】 実
【浸出時間】 5〜10分
【原産地】 チリ、ヨーロッパ
【栽培】 世界中で栽培されている。
【薬効】 便秘改善。利尿作用。強壮作用。病中病後の体力回復。
カゼ・生理不順・生理痛の緩和。美肌効果。
【他の利用法】 ジャム、お菓子、ドリンク。
ローズヒップはローズの花が咲いた後に つく実のことを指します。
ローズヒップのハーブティーには スイートブライヤー、ハマナスなども 用いられますが、最も一般的なのは、 ドッグローズと呼ばれる品種です。
ドッグローズは古くから 薬効の高いことが知られていました。
ローマ時代には狂犬病にも効くとされたことから、 ラテン語で「犬のバラ」を意味する名前が付けられ、
英語でもドッグローズと呼ばれるようになりました。
ローズヒップのハーブティーは、 フルーティーで甘い香りがします。
口に含んでも特別に酸っぱいわけではなく、 ちょうど飲みやすいくらいの酸味です。
ローズヒップをハーブティーにすると、 「あまり味がしない」と感じる方がいるようですが、 柔らかくなったローズヒップを スプーンの背などでつぶすと かなり味も色も出るのでぜひお試しください。
ローズヒップはゆっくりと5分以上かけて、
濃く入れるのがおすすめです。
ローズヒップには多くのビタミンや ミネラルが含まれていますが、 何と言っても注目すべきは ビタミンCの多いことです。
ビタミンの量はレモンの20倍と言われ、 自然界にある植物の中では 世界一多い含有量を誇っていて、 「ビタミンの宝庫」や「ビタミンCの爆弾」という 過激な呼ばれ方もあります。
豊富なビタミンCに加えて、 有機酸が含まれているので、 ローズヒップのハーブティーは さまざまな効き目があります。
カルシウムは、牛乳の約9倍、 鉄分はほうれん草の約2倍と、 女性が不足しがちな栄養素も たっぷりと含まれています。
まず、美肌効果、乾燥肌や 敏感肌の改善に役に立ちます。
アルコールやタバコに対する 免疫力も高めるので、 愛煙家で肌荒れが気になる人は ぜひ試してみてください。
ローズヒップに豊富に含まれるビタミンCが、 カゼの予防や症状に効果的なのは よく知られています。
ビタミンA、B群、Eも豊富なので、 滋養強壮効果が高く、 妊産婦の栄養補給にも活用されます。
ローズヒップには利尿作用や便通を 良くする働きもあり、代謝を促進するので、 ダイエットティーとしての効果も期待できます。
目を使いすぎたとき、お腹が重いとき、 女性の辛い時期などに飲むと症状が静まります。
毛穴の開きや黒ずみを解消、 日焼け防止、しみ・そばかすの予防にきます。
また、貧血・めまい・免疫力低下の
防止の効果が期待できます。
ローズヒップの実は堅いので、 お湯を注ぐ前にスプーンの腹でつぶすか、 「乳鉢」でつぶすと香りや成分が よく出るようになります。
ローズヒップのハーブティーの入れ方は、 まず、大サジ1杯〜1杯半程度のローズヒップを マグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、 そのまま少し長めの5分〜10分ほど浸出し、 好みの濃さになるまで待ちます。
酸味が苦手という方は、 蜂蜜を入れて、甘みをつけるのもおすすめです。
使い終わった実はジャムに利用できます。 ゼラチンとシロップを混ぜるだけで、 簡単にゼリーも作れます。
ローズヒップのおすすめブレンドには下記のようなものがあります。
@
ローズヒップ (50%) + ハイビスカス (50%) 夏バテの季節やつるるん肌におすすめ。
A
ローズヒップ (25%) + ハイビスカス (25%) + ローズ
(50%) リフレッシュしたいときにおすすめ。
B ローズヒップ (40%) + ラベンダー
(20%) + レモングラス (40%)
リフレッシュしたいときにおすすめ。
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