スペアミント SPEAR
MINT
シソ科 多年草
【学名】 Mentha
Species
【利用部分】 葉
【浸出時間】 2〜3分
【原産地】 アフリカ、アメリカ
【栽培】 湿り気がある土地。多少の日陰でも育つ。
【薬効】 リフレッシュ効果、消化促進、腸内のガスを減らす、眠気覚まし。
【他の利用法】 料理、お菓子、お茶。
【注意点】 庭に植えるとどんどん広がるので、 鉢植えかプランターでの栽培がおすすめ。
ミントは交配が簡単な上に、雑種もできやすいので、 非常にたくさんの種類があり、分類の仕方もまちまちです。
広く知られているものだけでも30種類ぐらいあるといわれ、 寒さにも強いので、世界中に広く分布しています。
どのミントも風味が似ているので、17世紀ぐらいまでは 区別せずに用いられていたといわれています。
スペアミントという名前は、並んだ葉の形が 槍(SPEAR)に似ていることから付けられています。
葉が鮮やかな緑色なので、グリーンミントや 日本ではミドリハッカとも呼ばれています。
ローマ人がイギリスに伝えて、ヨーロッパ全域に広まり、 ハーブ全体の中でも最もポピュラーな存在です。 清涼感あふれる香りや刺激的な味が 食欲を掻き立てる上に消化を助ける作用が強いので、 肉料理や魚料理のほか、サラダ、デザートなど、 幅広い料理に使われます。
ハーブティーにされるミントはそう多くはなく、 一般的なものはスペアミントとペパーミントです。
スペアミントのお茶はペパーミントのお茶に比べると、 香りが穏やかで、まろやかな甘みが感じられます。
ホットでもアイスでも飲みやすく、ミントティーは ハーブティーの中でもビギナー向きです。
生葉を数枚入れてお湯を注ぐだけでも、 簡単に風味が楽しめます。
レモンバームなどのハーブや ミルクと組み合わせてもおいしく、 アレンジが簡単なのも魅力の一つです。
濃い目に入れたミントティーを、氷で満たしたグラスに注いで アイスミントティーにするとおいしく飲むことができます。
二日酔いや夏バテなどで体調が優れない時におすすめです。
どの種類にも消化促進と腸内ガスを減らす作用があり、 ハーブティーにして飲むとおいしく効果的です。 しかし、スペアミントは消化促進などの作用は ペパーミントのお茶ほどは期待できませんが、 飲みやすさではこちらの方が人気があります。
リフレッシュ効果は抜群で、眠気を覚ましたいときや 集中力を高めたいときにおすすめです。
さらにペパーミントには、殺菌・坑ウイルス・ 発汗作用があることが知られています。
スペアミントはマイルドな味わいが好まれ、アップルミント、
パイナップルミント、ジンジャーミントなども人気です。
スペアミントは、そのままお茶にしてもよいのですが、 淹れる前に茶葉に少し手を加えると、 より強い香りを楽しむことができます。
おいしく淹れるための前準備としては、 茶葉を手で揉んで香りをたてたり、 乳鉢でより茶葉の香りを引き出す方法があります。
スペアミントのハーブティーの入れ方は、 まず、大サジ1杯〜1杯半程度のスペアミントを マグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、 そのまま2分〜3分ほど浸出し、 好みの濃さになるまで待ちます。
レモンやハチミツ、オリゴ糖などを入れると飲みやすくなります。
お好みのハーブを何種類かブレンドしたり、
紅茶とブレンドしてオリジナルティーを楽しむこともできます。
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