フェンネル FENNEL
セリ科 多年草
【学名】 Foeniculum
Vulgare
【利用部分】 種、実
【浸出時間】 5〜8分
【原産地】 エジプト、地中海沿岸
【栽培】 日当たりと水はけのよい場所を好む。
【薬効】 便秘の解消。解毒・利尿作用。生理不順。関節痛の緩和。
ダイエット効果。消化促進。
【他の利用法】 料理、入浴剤。
【注意点】 妊娠中は摂取を控える。
フェンネルはパン、アップルパイ、カレー…など、 さまざまな料理にスパイスとして使われています。
このハーブを料理に使い始めた国はイタリアと言われ、 パンを焼く窯にフェンネルを敷きつめ、 風味をつけたりしております。
とりわけ相性の良いことが知られるのが 魚料理で、魚の臭みを消す働きがあることから、 いっしょに煮たり焼いたりします。
フェンネルの和名は「ウイキョウ」で漢方薬として知られ、 中国では感じで「茴香」と書きます。 これは腐りかけた魚肉に混ぜると よい香りが回復することから、 「回香」と呼ばれたことに由来するそうです。
独特な甘い香りに特徴があるので、 他のハーブに少量ブレンドするとよいでしょう。 ちょっと気分をかえてスパイシーなハーブティーが楽しめます。
日当たりさえ良ければどこでも育つと いわれるぐらい丈夫な多年草なので、 南ヨーロッパから西アジアにかけて広く分布しています。
一般に食用される野菜のフェンネルは フローレンスフェンネルと呼ばれる一年草で、 ハーブとして知られるのは、スイートフェンネル またはトウループェンネルと呼ばれる多年草です。
鳥の羽のような緑色の葉で、 黄色い大きな花を咲かぜ、秋に種子をつけます。
毛のような細い葉を持ち、傘型の黄色い花を付けた後に
出来る灰色の細長い実が、ハーブとして用いられます。
古くから人々の生活に結びついていて、 薬としても長い歴史があります。 エジプト時代のパピルスにも、 その薬効に関する記述が残っています。
フェンネルの薬効の中でも、 特に注目されていたのが、ダイエット効果で、 女性に人気のハーブティです。
ギリシア語でフェンネルのことを 「マラスロン」といいますが、これは「やせる」 という意味の言葉から派生したろ言われています。
利尿作用で体内の余分な水分を排出するとともに、 便秘を解消しておなかにたまったガスを 出す働きがあるためです。
フェンネルのお茶は、スパイシーな香りの中に、 やや甘みがあり、食欲を抑えます。 このあたりもダイエットに一役買っています。
授乳気に飲むと母乳の出を よくすることでも知られますが、 子宮を刺激するといわれるので、 妊娠中は大量にとらないようにします。
フェンネルのエッセンシャル・オイルも 強い薬効があり、はちみつと一緒に お湯に溶かしたりしたものは、 咳止めの薬として使われてきました。
フェンネルのお茶を飲んでも、 咳止めの効果を得ることができます。
関節炎やリウマチの患部に塗ると、 炎症を鎮める効果もあります。
フェンネルはノンカフェインなのもうれしいところです。
フェンネルのハーブティーの入れ方は、 まず、大サジ0.5杯〜1杯ほどのフェンネルを マグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、 そのまま5分〜8分ほど浸出し、 好みの濃さになるまで待ちます。
フェンネル(硬い種子)は、そのままお茶にしてもよいのですが、 より成分を浸出したい場合は、石臼などを利用して 少し潰したり砕いたりするようにします。
フェンネルはシングルティーより、 ブレンドティーのアクセントに使うほうが飲みやすくなります。
おすすめのブレンドはフェンネル+ペパーミント+ローズレッド(3種同量)です。
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