カルダモン CARDAMON
ショウガ科 多年草
【学名】 Elettaria
Cardamonum
【利用部分】 種
【浸出時間】 6〜8分
【原産地】 グアテマラ、インド
【栽培】 家庭での栽培には向かない。
【薬効】 軽度の興奮作用、発汗作用。
【他の利用法】 スパイス。
カルダモンは最も古くから使われてきた スパイスの一つで、サフラン、バニラなどと並ぶ、 高価なスパイスの代表格です。
原産地であるインドでは、 コショウを「スパイスの王様」、 カルダモンを「スパイスの女王」と呼び、 カレー料理に欠かせない 重要なスパイスと位置付けています。
北インドでは、料理のベースとなる スパイスミックスのガラムマサラに、 必ずと言ってよいほどカルダモンが入ります。
非常に強いスパイシーな香りがあり、 消化を促進する成分を多量に含んでいるので、 高い食欲増進効果があります。
種子は噛むと口臭が消えて 息が甘い香りになるので、 食後の臭い消しとしてもポピュラーです。
カルダモンのハーブティーは、 ショウガに似た刺激的な風味で ほのかな甘みがあります。
飲んだ後の清涼感が強く、 消化促進の効果があるので、 食後のお茶にぴったりです。
カルダモンのハーブティーを入れる前に、 中の種が見える程度まで割っておくと、 エキスが出やすくなります。
クセが強いハーブティーなので、 ブレンドティーにして飲むのがおすすめです。
インドでは紅茶にカルダモンなどのハーブと ミルクを加えてマサラチャイにするのが 一般的な飲み方です。
カルダモンの種は、 歓待のシンボルと言われています。
これはアラビアの砂漠の遊牧民である ベドウィン族の習慣に由来するといわれています。
ベドウィン族は来客をもてなすために 「ガーワー」と呼ばれるカルダモンコーヒーを 入れる前に、ブレンドする種を見せます。
上質のカルダモンを使っていることが、 歓待の気持ちを表すのです。
カルダモンコーヒーは個性の強い風味があり、 中近東でも広く愛飲されています。
カルダモンを入れることで、コーヒーの カフェインを中和させる効果があります。
カルダモンのハーブティーは、 消化促進の効果があるので、 胃がもたれる時などにおすすめです。
カルダモンのハーブティーには、 下剤を飲んだ時に起こる腹痛を 和らげる効果もあります。
カルダモンには気持ちを落ち着かせて イライラを取り去ってくれる効果もあります。
脳を活性化する作用があり、 集中力や計算力が高まるとも言われています。
カレーや脂っこい食事をした後に、 カルダモンを2〜3粒、口に含んで噛むと、 さっぱりとするのでお口直しになります。
カルダモンはそのままお茶にしてもよいのですが、 前処理として淹れる前のハーブの種を 金槌や石臼で潰したり砕いたりすることにより より成分を浸出させることができます。
カルダモンのハーブティーの入れ方は、 まず、大サジ半分〜1杯程度のカルダモンを マグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、 そのまま6分〜8分ほど浸出し、 好みの濃さになるまで待ちます。
カルダモンのおすすめブレンドは下記のようなものがあります。
@
カルダモン (1/4) + マリーゴールド (1/4) + レモンバーベナ (1/4) + ハイビスカス (1/4)
お食事の後にさっぱりとしたいときにおすすめ。
A カルダモン (20%) + シナモン (15%) +
ジンジャー (20%) + スターアニス (25%) + クローブ (25%)
エスニックな香りで気持ちを落ち着かせ、体温を上げてくれる効果があります。
B カルダモン (15%) +
マテ・グリーン (25%) + シナモン・チップ (10%) + フェンネル (20%) + リコリス (20%) + クローブ (10%)
スパイシーな香りとさわやかな甘みで食後の胃のもたれにおすすめです。
C カルダモン (10%) +
アップルドライチップ (30%) + オレンジピール (30%) + ローズヒップ (20%) + ジンジャー (10%)
さわやかでフルーティーなブレンドのハーブティーです。
D カルダモン (2粒) + シナモン (1/3本) +
ハイビスカス (1/2杯) 働きすぎや遊びで疲れた時の疲労回復などにおすすめ。
E カルダモン (2粒)
+ クローブ (2粒) + シナモン (1/2本) + ジンジャー (1/3杯) + 紅茶 (1杯)
インドで好んで飲まれるマサラチャイのブレンドです。
▼私がよく買い物をしているおすすめのサイトです。
|