ユッカ
キジカクシ科 常緑広葉樹
【学名】 Yucca elephantipes
【別名】 青年の木
【原産地】 メキシコ、北中米
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 ある
【耐寒性】 ある
【最低温度】 −5℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木
【病害虫】 カイガラムシ
【育てやすさ】 簡単
ユッカは北中米原産の植物で、その仲間はアフリカ大陸〜中央アジアの 乾燥地帯を中心に分布しており、約60種ほどが確認されています。
これらのところでは高さ10m以上まで育つこともあり、 果実や花、根を食用として利用する種類のものもあるようです。
また、耐寒性があるので公園や庭園などでよく見かけます。
日本ではメキシコ南部原産のユッカ・エレファンティベスが一般的で、 「青年の木」と呼ばれ、朴もの仕立てにしたものが広く流通しています。
このエレファンティベスという名前は、見た目が象の脚のような 太い幹をもつことに由来しています。
この象の足のような太い幹から芽吹くシャーブな葉を楽しみます。 葉は垂れ下がらずに吹き出すように立ち上がり、 先端がやや尖るのが特徴です。
ユッカは−5℃ぐらいまで耐える耐寒性がある上に、 耐陰性もあり、乾燥にも強いので、育てるのは比較的簡単です。
また、ミニ観葉やハイドロ仕立てなどもあり、 初心者でもさまざまなスタイルを気軽に楽しむことが出来ます。
根腐れしてくると葉が垂れ下がってきます。 このような場合には、幹を切り戻して新しい葉を出させる必要があります。
また、同時に腐った根も取り除く必要があります。 根全体が腐っている場合には、幹の腐っていない場所から切り取り、 腐食防止剤などと共に新しい用土に植付けます。
ユッカは乾燥気味に育てた方が良く、多湿は避けた方がよいので、 水はけが悪くなったときには、水はけのよい新しい用土に植え替えます。
日当たり: ユッカは耐陰性があるので室内でも十分に育ちますが、 本来、熱帯地方の植物ですので、年間を通して直射日光の よく当たる場所で管理するのが適切です。
置き場: ユッカの置き場所は基本的には日の光の当たる場所になります。 日光を当てる事によりしっかりとした葉が出るようになります。
日当りが不足すると葉が垂れ下がったり、貧相なものになり、 幹とのバランスが悪くなってしまいます。
冬の間は室内の明るい場所で管理すれば、保温の必要はありません。
水やり: ユッカの水やりは、春〜秋の間は鉢土が乾いたらたっぷりと与えます。 冬の間は乾かし気味に管理します。
特に冬に過湿にしてしまうと、根だけでなく幹までが腐ることもあります。
肥料: ユッカの施肥は春から秋にかけて、緩効性化成肥料を2ヶ月に1回ほど 与えるようにします。
肥料を与えすぎると生長しすぎて、株姿が乱れてしまうことになるので、 控えめにするように注意してください。
植え替え方法と時期: ユッカの植え替えは生育期の5〜9月に行います。
植え替えの用土は、川砂や桐生砂などの排水のよい土に腐葉土を 10〜20%ほど混ぜて作るとよいでしょう。
剪定やスタイリング: ユッカは大鉢に3〜4本の寄せ植えをしたスタンダードなものでも、 ミニ観葉のような小ささでも、樹姿は同じになります。
ユッカは幹の切り目のすぐ下から1〜2芽伸びるので、 寄せ植えの際には葉の位置を考え、バランス良く幹の高さを調整します。 また、太さや高さの違うものを選び段差をつけると動きがでます。
ユッカが大きく生長しすぎたら新芽を切ることにより伸びを止めます。 すると、下から新たな芽が出てくるので、 その上で幹を切り詰めることにより小さくします。
切り口は傷みやすいので、石灰や根腐れ防止剤をまぶしたり、 接ぎろうを塗ったりして、ダメージを最小限にするようにしてください。
ユッカは根や幹が腐ると、地際から弱くなってしまいます。 そうすると、幹がぐらついたり、倒れたりしてしまうことがあります。
このような場合には鉢株の水をきり、暖かい場所に移動します。 暖かくなったら腐っていない部分で切りとって、挿し木で再生させます。
病害虫: ユッカの害虫としてはカイガラムシがつくことがあるので注意してください。
葉や幹にカイガラムシがついているところを見つけた場合には、 ハブラシなどでこすり落とすか、薬剤散布で駆除します。
越冬: ユッカは耐寒性がありますので、屋外でも越冬可能です。
ただし、水やりは控え、乾燥気味に管理するようにします。
殖やし方: ユッカは挿し木により殖やします。 挿し木をする場合には、生育期の春〜夏にかけてに行います。
挿し木の方法としては下記の手順になります。
@挿し木のための株を取るために、芽を幹の樹皮を付けてそぎ取ります。
A芽をそぎとった幹は、その下から脇芽が出てくるので、 好みの高さに切り戻して、それを育てることも可能です。
B切り取った芽や挿し木の幹は赤玉土60%、ビートモス30%、 パーライト10%を混ぜた用土に植付けます。
C液体肥料で肥培し、発根するまで2ヶ月ほど待ちます。
明るい場所で乾かし気味で管理するようにすると早く発根します。
D根がしっかりと出たら、赤玉土40%、腐葉土40%、 パーライト20%を混ぜた清潔な土に植え直します。
その際、一回り大きな鉢に植えるようにします。
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