オリーブ
モクセイ科 常緑広葉樹
【学名】 Olea europaea
【原産地】 ギリシャ、イタリア、スペイン
【花期】 6〜7月
【結実期】 10〜11月
【耐陰性】 なし
【耐寒性】 あり
【最低温度】 -10℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 実生、挿し木
【病害虫】 ハマキムシ、オリーブアナアキゾウムシ
【育てやすさ】 普通
オリーブは細長い葉の表面が光沢のある濃緑色、裏面は銀緑色の常緑樹で、 本来は果実を利用する植物として栽培されてきましたが、 近年は観賞用の樹木として人気です。
オリーブは成長が早く、樹高は10mを越えることもあります。 南ヨーロッパには樹齢千年を越える老木もあるそうです。
地中海地方が原産地ですが、やや乾燥気味の気候を好みます。
オリーブの花は白い小さな可憐な花で、初夏に花をつけた後、 実をつけます。
オリーブの果実は最初は緑色ですが、10〜11月頃の成熟期に入ると、 黄色や赤色を帯びはじめ、完熟すると黒紫色になります。 オリーブの実はおつまみなど、食用として利用することができます。
オリーブは、自分の花の花粉では実をつけにくいため、 実をつけさせたい場合には、2本以上の木を並べるようにします。
オリーブは根が土壌深く入り込まない浅根性の観葉植物ですので、 強風に弱く、ベランタや玄関などに置く場合は支柱を立てるなど、 対策が必要になります。
支柱をたてる場合は、鉢の底までしっかりと挿し、
茎をビニタイなどでしっかりと支柱に固定してください。
日当たり: オリーブは日当たりを好む植物ですので、 一年を通してよく日が当たる場所で育てるようにしてください。
日当たりが悪いと、枝が細くなり生長にも影響が出ます。
置き場: オリーブは日当たりと風通しのよい場所を好みます。 やや乾燥気味の場所がよいでしょう。
窓辺やベランダなどがオススメです。
水やり: オリーブはやや乾燥を好む植物ですが、育成のためには 乾きすぎない程度の適度の水やりが必要になります。
ただ、開花期間中はやや乾燥気味に管理した方が、 受粉や結実がしやすくなります。
肥料: オリーブの施肥はリン酸系の置き肥が基本です。
施肥のタイミングとしては、新芽が出始める前の3月上旬、 開花後の6月下旬、収穫前の10月頃の3回となります。
植え替え時期: 鉢植えのオリーブは、鉢の中が根でいっぱいになり 根づまりしそうになったら、植え替えが必要になります。
植え替えは12月頃に行うとよいでしょう。
地植えの場合は植え替えの必要はありません。
剪定やスタイリング: オリーブの剪定は、伸びすぎた枝や細い枝を枝元からカットします。
枝先を切ると、翌年の花芽ができなくなり、 結実しなくなってしまうことがあります。
病害虫: オリーブが冒されやすい病害虫としては、 春〜秋にかけてのオリーブアナアキゾウムシや 新芽が出始める頃のハマキムシ類の葉の食害があげられます。
オリーブは常緑樹ですので、新しい葉ができると、 古い葉が落ちるのですが、落葉に新しい葉が混ざっている場合には、 害虫に冒されている可能性が考えられます。
害虫を見つけた場合には、すぐに取り除くようにしてください。 定期的な薬剤散布での防除も忘れないようにしてください。
越冬: オリーブは耐寒性がありますので、関東より西側では、 屋外でも越冬が可能です。
しかし、関東以東で越冬のために室内管理にする場合には、 冬の寒さで花芽が分化しますので、12月頃までは屋外に置いておきましょう。
殖やし方: オリーブの増やし方は実生と挿し木です。
挿し木の時期は成長期でもある4〜5月がオススメです。
また、実生の場合は湿らせた砂の上に実(種)を蒔くと、芽が出やすくなります。
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