パキラ
アオイ科 常緑広葉樹
【学名】 Pachira glabra
【別名】 カイエンナッツ
【原産地】 南米
【花期】 5〜6月
【結実期】 9〜10月
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 普通
【最低温度】 5℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、種まき
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 簡単
パキラは最も人気のある観葉植物のひとつで、灰緑色の幹から スラッとした茎が伸び、その先に手を広げたような濃い緑の葉がつきます。
パキラの葉は数枚の小葉からなる長い葉柄をもち、 多くの大きな葉を広げるので、涼しげな木陰ができます。
強い生命力と南国気分を感じさせてくれる姿が魅力の観葉植物です。
パキラの原産は熱帯アメリカですが、現在、一般的にマーケットに 出回っているのはメキシコ産のものがメインです。
また、別名のカイエンナッツからもわかるように、 以前はハワイや台湾で食用ナッツを採るために栽培されていました。
自生のパキラは水辺に生えている植物ですが、乾燥にも強く、 また、日陰や塞さにも強いので室内でも育てやすいのが人気です。
パキラの幹は海綿状でパルプブ材にも利用されるほど軟らかいので、 幹を三つ編みにしたり、枝の向きをアレンジするなど 好きなスタイルを簡単に楽しむことができるのも魅力です。
また、ハイドロカルチャーで栽培するのも簡単で、 おしゃれにアレンジすることができます。
近年は葉に白色や黄色の斑が入っている品種も増えてきたので、
お部屋の雰囲気に合わせて選ぶこともできます。
パキラは幹のどこで切っても新芽を伸ばし、広く葉を展開するので、 スタンダードに仕上げたり、太い幹から芽吹かせたりと、 様々な樹形のバリエーションを楽しむことができます。
日当たり: パキラは耐陰性はありますが、基本的には日当たりを好みます。
ずっと日陰に置いていると生育に影響を与え、 しまりのない樹形になってしまうので注意が必要です。
春から秋にかけては日当たりのよい、日の光が十分に当たる場所で 育てるようにしてあげてください。
置き場: パキラは生命力が強い観葉植物ですので、過剰に置き場所に気を遣う 必要はありません。
パキラは強い耐陰性がありますが、室内管理だと樹形が乱れるので、 春から秋にかけては日当たりのよい屋外で直射日光に当てて、 元気いっぱいに育ててあげてください。
冬の間は室内に入れ、塞さをしのいでください。
水やり: パキラの水やりは土の表面が乾いてきたらたっぷり与えてください。 夏場は葉水も与えるようにします。
また、冬場の水やりは控えめにし、乾燥気味に管理します。
肥料: 施肥は基本的に春〜秋にかけて緩効性の置き肥を2〜3回与えます。
実生苗など小さな株は生長が早いので、液体肥料を施します。 また、幹の太い株の場合にはそれほど肥料は必要ありません。
冬場は特に肥料を与える必要はありません。
植え替え方法と時期: 生長しすぎて根詰まりを起こしそうになってきたら、 一回り大きなサイズの鉢への植え替えが必要になります。
葉先が変色してきたら根詰まりの可能性がありますので、 鉢をひっくり返したりして、根の生長状況を確認してください。
植え替えの際には、古い土を落とし古い根を切ります。 根の傷み方がひどい場合には、一回り程度小さくなるように切ります。
そして、専用土を入れた一回り大きな鉢に植えます。
剪定やスタイリング: パキラは様々なスタイリングを楽しむことができます。
枝が曲がったものも味があり、おしゃれな雰囲気があります。
真っ直ぐに育てたい場合は、支柱を立てる必要があります。 支柱は動かないように鉢の底までしっかりと挿し、 ビニタイで幹と結んで固定します。
フラワーショップや園芸店でよく見かける幹が三つ編みになったものは、 幼木の細い幹を三株寄せ植えにし、生長に合わせて三つ編にしたものです。
パキラは生長に伴い茎の先端に葉がつけて行き、葉が増えてくると 下葉を落とす性質があります。 下葉が落ちて茎がヒョロヒョロになり、見た目のバランスが悪くなったら 樹形を整えるようにカットしてあげてください。
パキラは芽を出す力が強いので、失敗を恐れず思い切ってカットします。 また、株が弱るのを避けるため春〜夏の生育時期に行います。
また、パキラが大きく生長し過ぎたら切り戻す必要があります。
好みの高さの位置で幹を切れば、そこから芽が出ますので、 適当な大きさに仕立てることができます。
古株になったり、根詰まりで水ぎれしたりすると葉が落ちてしまうので、 このような場合にも切り戻して樹形を整える必要があります。
病害虫: パキラに発生しやすい害虫は、葉裏のハダニや葉柄のカイガラムシです。 春から秋にかけて発生しやすくなりますので注意してください。
これらの害虫の発生予防のためには葉水を与えるようにし、 発生した場合は薬剤散布で駆除してください。
越冬: 冬を越すためには5℃以上の環境が必要になりますので、 暖かな室内に置き、水やりを控えて管理します。
殖やし方: パキラは挿し木や種まきで殖やすことができます。
挿し木で成長した株は株元が膨らみませんが、 種から育てられたものは株元が膨らみどっしりとする傾向があります。
挿し木は春から夏にかけて、上部の葉のある緑色の枝をカットし、 下葉を落としたら、清潔な専門の土に挿します。
水やりは土が乾いたら与える程度にし、1ヵ月程度で発根したら、 大きな鉢に植え替えてください。 水の中でも発根します。
入手可能なパキラの種は輸入物が多いようです。 輸入物の方が発芽率もよく、生長も早いと言われています。
種をまいて育てる場合は、日当たりが不足すると 幹が太く生長しないので注意してください。
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