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羊水過多症とは
羊水過多症を引き起こす原因の病気とは?

 しばしば耳にする羊水過多症とは一体どのような病気なのでしょうか?また、その対処法や治療法について調べてみました。


 羊水過多症とは羊水が800ml以上になるような病態で、早産の原因となるほか、様々な異常の徴候としてあらわれるようです。
 羊水量を測定するのに近年はエコーでみることが多く、羊水ポケットが8cm以上であれば羊水過多症と診断されます。羊水量は正常妊娠でも様々な値をとるため診断は非常に難しく、一般には正常妊娠では妊娠8ヶ月で羊水量は最大で約700mlになるといわれています。




羊水過多症の原因としては次のようなものが考えられます。

1. 母体の異常
  ・糖尿病
  ・心疾患
  ・腎疾患
  ・肝疾患

2. 胎児付属物の異常
  ・羊膜炎

3. 胎児の異常
  ・胎児奇形(無脳児、水頭症、脊椎破裂、消化管閉鎖)
  ・多胎
  ・胎児水腫



羊水過多症の症状としては基本的に母体、胎児に様々な症状を起こし、分娩異常も起こすことがあります。

1. 母体の異常
 母体の症状としては子宮が大きくなるということと、羊水過多症の原因疾患の症状が出ることとなります。腹部腫大、子宮底上昇、横隔膜挙上、胃の圧迫、呼吸困難などがみられ、胎動が認めにくいのも特徴です。妊娠高血圧症候群を合併しやすいことも分かっています。

2. 胎児の異常
 胎児には早産、低出生体重児、IUGR、先天奇形、胎位異常が認められることがあります。

3. 分娩の異常
 前期破水、常位胎盤早期剥離、微弱陣痛、弛緩出血などがおこりやすくなります。






妊娠初期 (0〜12週)

妊娠中期 (13〜27週)

妊娠後期 (28〜42週)



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