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羊水過少とは
羊水過少と言われたらどうしたらいいの?

羊水過少というのは一体どのような状態を指すのでしょうか?その原因や対処法について調べてみました。

 羊水量が異常に少ない状態を羊水過少と一般的にと呼びますが、明確な定義はないようです。一般的に羊水量が100ml以下の場合に羊水過少(症)といわれるようです。
 羊水量は羊水の生産と消費とのバランスによって調節、決定されます。すなわち生産の増加(羊膜腔への羊水流入の増加)、あるいは消費(羊水の流出)が減少すれば羊水量は増加することになります。また、逆に生産の減少や消費の増加があれば羊水量は減少することになります。




 羊水産生の減少としては考えられるのは胎児尿の減少であり、胎児尿の産生を減少させる先天性の疾患が合併している場合に羊水過少になります。
 羊水消費(羊水の流出)の代表は、自然破水です。


羊水過少の原因となる疾患・状態

1 羊水の流出:(前期)破水

2 胎児腎尿路系の器質的異常(胎児先天異常):腎の無形性・形成不全、多嚢胞腎、尿路閉鎖(Potter症候群:両側腎無形性、両側肺低形成、四肢の骨異常、特徴的顔貌)

3 胎児尿量産生の機能的減少:子宮内胎児発育遅延、過期妊娠

4 医原性:利尿剤・非ステロイド系消炎鎮痛剤の投与

5 特発性(原因不明)


羊水過少に対する対策

 胎児先天異常の場合には、異常の程度によっては有効な治療法は無く、不幸な結果となってしまう場合があります。両側腎無形性のほかに両側肺低形成などを伴うPotter症候群は極めて厳しい状況といえます。
 羊水過少は胎盤循環不全の兆候としても重要です。

 子宮内胎児発育遅延、過期妊娠には羊水過少を伴うことが多く、胎児仮死や子宮内胎児死亡に至ることもあります。そのために緊急帝王切開の頻度が高くなります。


人工羊水補充療法

 分娩時に破水したために羊水が減少すると、臍帯が圧迫されやすくなるために胎児徐脈の出現さらに胎児仮死に至る場合もあります。このような場合には、人工羊水の補充にて臍帯の圧迫が解除され胎児仮死を回避できる場合もあります。しかし、全ての症例に有効ではなく胎児仮死を回避出来ずに緊急帝王切開となる場合もあります。
 羊水補充療法は羊水過少による胎児仮死に対するあくまでの一つの対応であって、逆は成立しません。すなわち分娩時の胎児仮死に対して全て羊水補充療法が必要かつ有効というわけではないということです。また必ず行わなければならないとも限りません。

 長期間にわたり羊水過少の状態で放置されると胎児の運動が制限されるために、四肢の圧迫による変形、肺の低形成、臍帯の圧迫による胎児仮死なども合併しやすくなります。
 そのために人工羊水補充療法が行われる場合もあるが必ずしも有効とは限りません。いずれの場合も、注入液としては生理的食塩水あるいは乳酸リンゲル液を使用します。






妊娠初期 (0〜12週)

妊娠中期 (13〜27週)

妊娠後期 (28〜42週)



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