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ワインのマナー
レストランでワインを注文するのは、よほど場慣れしていない限り多少なりとも緊張するものです。
ワインのずらりと並んだリストを見ると、どのワインを頼めばよいのか迷うことが少なくないと思います。
あまりやすいワインを頼むのは少し気が咎めるという場合には、リストの中でいちばん多い価格帯のワインを頼むのもひとつの手です。
また、ワインを頼む場合の価格は、一人分の料理代金と同じぐらいを目安とするとよいでしょう。
レストランは料理を主体にサービスするところなので、料理の値段の方がワインより高いのが当然と考えます。
お酒が苦手な場合には水を頼んでもよいのですが、それではちょっとという場合には、グラスワインをソーダで割ってくださいと頼むとスマートです。
そうすることでアルコールを薄めることができるとともに、料理にも合いますのでカクテルのように楽しめるでしょう。
ワインについてソムリエと語りたいならば、ワインを頼む時より飲んだ後にするのがスマートなマナーです。
出されたものを飲んでから「おいしいですね」とワインをほめるのをきっかけにするとよいでしょう。
やたらワインについてのマニアックな話をしたがる人間は「やりにくい」と感じるソムリエが多いようです。
また、こういう人に限ってやたらワインの細かいあらさがしをしたり、知識をひけらかしたりと場の雰囲気を悪くする傾向があるようです。
レストランで食事を楽しむポイントの一つとして、ソムリエを味方につけることがあげられます。
予約の際に、予算や好み、食事の目的などを伝えるようにすると、適切なサービスをしてくれることでしょう。
ワインを頼む場合はこれを下さいというよりも、これはどうでしょうとソムリエのプロ意識に訴えるようにするとやる気になり、よりよいサービスをしようと感じるようです。
ワインを注文するといよいよテイスティングですが、これも緊張する瞬間です。
しかし、ポイントを押さえておけば意外と簡単ですので、この機会に覚えておくようにしましょう。
まずは姿勢が大切、背筋をぴんと伸ばしてグラスを顔まで持ってきます。
ソムリエや同伴者の注目が集まる中、背中を丸めて顔をグラスに持っていくのは美しくない。
グラスの持ち方は、グラスをわしづかみにするのではなく、グラスの足の下の部分を持って顔までストレートに運ぶようにする。
顔の近くまでグラスを持ってきたら、ワインの色を見てにおいをかぐようにします。
この時点で特に問題がなければ「OK」や「このワインで」と伝えても問題ありません。ワインを飲まずににおいをかぐだけで承諾してもOKで、こういう人はワインをよく分かっているという印象を与えるのだという。
もちろん飲んでテイスティングをしてから判断しても問題はありません。
ワインの色とにおいを確認した後、一口ワインを口に含み、舌の中心でワインを転がすように味わうようにします。
こうして、特に味に問題がなければそのワインを頼むようにします。
日本人のメンタリティーとしてはこの際にNGとは伝えにくいが、説明を受けて思っていたワインの味や香りと違った場合には、もちろん断ってもマナー違反ではない。せっかくお金を払って食事を楽しむのだから、我慢せずに納得のいくワインを飲むのは当然の権利です。
ただし、余り何回も断るのはマナー違反になります。
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